◆知財の町医者の処方箋◆

特許出願するかノウハウとして秘匿するか


技術的なアイデア(発明)を考えた場合、すべて特許権を取得すればよいと思っていないでしょうか。
特許制度では、特許権が取得できるか否かを問わず、出願から1年6ヶ月後にその出願の内容がすべて誰でも見られる状態になってしまいます。

これにより競業他社にその出願の内容を入手される可能性があり、場合によっては競業他社に有益な情報を与えるだけになってしまう可能性もあります。
 原則として、リバースエンジニアリングなどにより、その構造が第三者に分析可能なものであれば、特許出願をして権利化を目指すべきであると思われます。

しかし、特に、工場内でのみ用いるような特殊な加工方法などの生産技術は、例え特許権が取得できたとしても、相手方が同じ生産技術を使用して製品を製造していることを立証することは事実上困難な場合が多いことから、場合によっては技術ノウハウとして秘匿することの方が得策であると判断できる場合もあります。

したがって、特許出願される場合には、この点について十分にお気をつけ下さい。具体的に何かご質問があれば弊所までお問い合わせ下さい。




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